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佐倉市が「ネイチャーポジティブ宣言」を表明。千葉県内の自治体で初めて

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「自然を守る」から、もう一歩先へ——。

佐倉市が2026年1月18日、千葉県内の自治体で初めて「ネイチャーポジティブ宣言」を表明しました。これまで466の企業・団体が同様の宣言を行っていますが、千葉県内の自治体としては初(2026年2月5日時点)。生物多様性の損失を食い止めるだけでなく、回復させるという一歩踏み込んだ姿勢が、この宣言の核です。

「ネイチャーポジティブ」ってなに?

ネイチャーポジティブとは、自然環境の劣化を止めるだけでなく、自然を積極的に回復・再生させていこうという考え方。2022年にカナダ・モントリオールで採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」で国際的な目標として掲げられ、日本でも企業や自治体に広がりつつあります。

佐倉市は、この宣言を通じて「人と自然が共生するまち」の実現を目指しています。

なぜ佐倉市が「先頭」に立てたのか

佐倉市がこの宣言を出せた背景には、長年にわたる市民との協働があります。

その象徴が、佐倉市西部に広がる佐倉里山自然公園。ここでは市民団体が中心となって、谷津田の保全活動や竹林整備を地道に続けてきました。

そしてその成果が、2025年9月の大きなニュースにつながります。公園内にある「畔田谷津(あぜたやつ)」が、環境省が認定する「自然共生サイト」に登録されたのです。自然共生サイトとは、民間等の取り組みによって生物多様性が保全されている区域を国が認定する制度。佐倉の里山が、国レベルで「ここには守るべき自然がある」と認められた瞬間でした。

宣言の舞台は「生物多様性シンポジウム」

宣言が行われたのは、同日開催の「生物多様性シンポジウム〜自然を次世代につなぎ、まちを次世代につなぐ〜」の場。国立環境研究所の西廣淳氏による記念講演に続いて、市としての宣言が正式に発表されました。

企業が表明するケースは増えていますが、地方自治体が宣言するのはまだまだ珍しい。佐倉市は「ゼロカーボンシティ宣言」に続く環境先進都市としての姿勢を、改めて鮮明にしました。

宣言の先にあるもの — 市民の暮らしとつながる取り組み

ネイチャーポジティブ宣言は、ゴールではなくスタートライン。佐倉市は今後、企業や市民団体との連携をさらに広げ、施策を拡充していく方針です。

すでに市内では、佐倉里山自然公園を拠点に市民ボランティアが竹林整備や谷津田の保全活動を続けています。2026年2月には、大学生ボランティア団体IVUSAと市民団体が協働で大規模な里山整備プロジェクトを実施。切り出した竹で子ども向けの遊具を作るなど、保全と活用を同時に進める取り組みも始まっています。

こうした「宣言」と「現場の活動」が結びついているのが、佐倉市の強み。行政が旗を振るだけでなく、市民がすでに動いているからこそ、この宣言には裏付けがあります。

佐倉の自然、実はすごい

「佐倉って自然あるの?」と思った方、ぜひ一度足を運んでみてください。

印旛沼と夕日、または里山の散策路(イメージ画像)

印旛沼周辺に広がるサンセットヒルズの絶景。歴史と自然が重なり合う佐倉城址公園。初心者にもやさしい市内のキャンプ場。都心から1時間圏内とは思えないほど、豊かな自然がこの街には残っています。

ネイチャーポジティブ宣言は、行政の話に聞こえるかもしれません。でもその根っこにあるのは、「この街の自然を次の世代にも残したい」というシンプルな想い。佐倉に暮らす人も、遊びに来る人も、里山を歩くだけでその一歩に参加していることになるのかもしれません。

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